越後三山(八海山〜中ノ岳〜駒ヶ岳)日帰り
2010/8/29(ワシ、ハッシー、新井)

いよいよ今年目標にしていた無雪期最大イベント、越後三山日帰り。新井先生も都合がよいというので残暑にほど遠い猛暑日だったが、当初の予定どおり8月最終日曜に決行
<ルート>
山と高原地図2010年度版による標準コースタイム
start山口屏風道→5時間→千本檜小屋→1時間20分→大日岳(八海山)→4時間20分→
オカメノゾキ→4時間30分→御月山→20分→祓川→1時間50分→
中ノ岳→4時間20分→駒ヶ岳→20分→駒の小屋→4時間30分→枝折峠goal
合計26時間30分
<ストラテジー>
前夜枝折峠集合、車一台デポ
山口→千本檜小屋=3時間
千本檜小屋→オカメノゾキ=3時間(八ツ峰越えカット、迂回路で大日岳登頂)
オカメノゾキ→中ノ岳=3時間(祓川で給水休憩)
中ノ岳→駒ヶ岳=3時間
駒ヶ岳→枝折峠=2時間(夜でも危険の少ない下山道)
以上、休憩を含む予定行動時間計14時間
明るいうちに下山するプランとして朝4時に登り始め18時着で今の時期ぎりぎり。トレランではなく普通の(?)登山者であるワシらにこれ以上は短縮できそうにない。24時間だろうが山中を歩きつづける自信はあるが、長時間漫然と歩くだけでなく最後までコースタイムの半分以下で登り下りしなければならない。しかし体力精神力を維持できるかよりも最大の障壁は暑さと夕立であろう。今年は県内も観測史上最高の平均気温を記録する猛暑と、午後からは暑さがゆえのゲリラ豪雨。一週間前におこなった裏巻機山行では猛烈な暑さと脱水で動けなくなる寸前であった。また先日26日には地獄のような雷と竜巻をともなうゲリラ豪雨を魚沼で経験した。成否の分かれ目は最初から最大の難所八海山屏風道を暑さによるダメージを最小限に登り切れるかどうかと、縦走途中で雷雨に遭遇しない天運。屏風道は厳しすぎないかとも考えたが、屏風道を登らずして三山駆け修行はないだろう。成功の可能性は半々
<アイテム>
ハード山行には最新の情報収集と徹底したシミュレーションは当然だが、とくに気候の激しい時期には試登し身体と精神のコンディショニングが重要である。盛夏の越後の山々は北アルプスなどからは想像を絶する灼熱地獄。一週間前に割引岳に登り散々な目にあったおかげで身体を慣らすことができ熱中症に対する警戒心が身についた。そしてどうしても必要な食料や装備がわかった。この暑さの下では行動食として固形物は全く無用、おにぎりすら口にしたくならない。かわりに給水は我慢することなく行い、荷物になろうがたっぷり持って行き、しかしナトリウムフリーで飲みまくるのは禁忌。もちろん前日には酒は飲んではならない。いやそれは無理だが食前酒程度で寝酒など絶対禁忌。今回パンやおにぎりは非常食として少しだけにし、行動食のほとんどを流動食として水分量で3リットルを持ち上げた。細かな備品は別にしてあと荷物は雨具の上衣とライトのみ。実際に固形物はほとんど摂取されず。最大の不安は途中で足がつること。長時間休んだり動けなくなったら遭難もありうるため、即効性抜群の芍薬甘草湯を用意した。いまどきの中高年登山の必須アイテム。鎖場が断続して片付けるのも煩わしいストックは軽量化のため持たない
<リザルト>
4:30八海山屏風道登山口発
18:09枝折峠着
沿面距離25km、累積標高3560m
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