今年の春は天候不順。それは山スキー狂いには決して悪いことではない。昨日長岡市は冷たい雨。当然山には新雪だろう。そして今日、午後休みで高気圧ど真ん中。最高の春山日和だ。平日なので午後から行ってもゲレンデはそれほど荒らされてない。4月の山でたぶん初めてシュガーダディをはく。こんな好条件だからしてタイムトライアルいくぞ。二分から大岳まで標高差1000m2時間切り目標で | |
11:52二分400m発 12:52保久礼小屋800m 13:11キビタキ小屋1000m 13:38不動平1268m 13:52大岳1432m 14:35滑降開始 15:09保久礼小屋 15:51二分着 |
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この雪の量。去年より1ヶ月以上遅い雪解け。11:52発。これから山行くんかねと下山者から声かけられる |
これからがもっと天気良くなるんだよ。高気圧が張り出しても午前中は頂上展望なかったと、朝から登っていたハッシーらより聞く。だいたいそんなもんよ。街からも確かに山はガスってた。気温は3月下旬並みで肌寒いがTシャツ1枚でよさそうだ |
法面を登れるのももう今週で終わりだろう。もはや普通には斜登高できずハの字になったりブッシュにつかまったり。スピード狙いのため足かせになるクトーは使わない |
沢はまだ完璧に埋まっており通過には全く問題ない。つめていって長峰稜線にあがる。完全に春山雰囲気 |
新雪があり、午前中はパウダー期の装いだった(ハッシー撮影) |
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保久礼小屋へちょうど1時間できた。これなら記録がでそうだ。ただ結構頑張ってしまったのでこれから先の本格的登りに耐えられるかどうか不安だが。湿新雪は急登でもシールがよく効き今日はとことん頑張ってみる |
馬の背から母川への斜面。たっぷりの雪で問題なく滑れそう |
新雪で4月にして完全リセット状態。表面だけにしてもやはり美しい。キビタキ小屋上部の疎林帯にでる |
13:30いつもそうだが不動平への登りがきつい。ここを登り切るとその向こうにホントのピークがある。さすがにあと20分では登頂できないよなあとほぼ諦めかける |
ハッシー撮影 |
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13:38足がつりかけながらもやっと不動平に。だがこの先大岳まで絶望的に長く標高差は170m。また靴擦れもしそうだ。完全にすり足で歩幅を小さく、ストックにかける腕力も最大にして身体を持ち上げながら一心不乱に登る。あと15分間、つらくても絶対に立ち止まらない決心で試練にたえる |
ずっと見えていながらなかなか近づかない山頂だったが、やっとやっとで到着。鐘を吊り下げるフレームにタッチしたらゴール。タイムはジャスト2時間!よしよしまあいいだろう、などと考える余裕もなく完全に疲れ切った。途中でハッシーと友人が山頂から滑ってきたのにすれ違ったがろくに挨拶もしなかった |
大展望。まだまだ真冬。Tシャツのみで寒いことにようやく気づき服を着る |
すごい雪庇。ハッシーらはあの守門山頂まで縦走をこころみたが一番手前のピークの急登で15センチほど積もった新雪スラフが崩れまくり全く登れそうになかったので引き戻してきたとのこと |
撤退(ハッシー撮影) |
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コウクルミ沢を滑って遊んでたハッシーらがまた登り返してきた |
この辺はすっかり快晴。だが気温は低めのまま14時過ぎても雪質良好。バックに燧ヶ岳 |
風もなく誰もいないしヘリも飛んでない。普段こんな静かで穏やかな雪山はあまりない |
14:35コウクルミ沢上部を滑っていこう。パウダーとはいかないが久々に見る新雪リセット斜面がきれいで、とても滑りやすい |
コウクルミ沢へ(ハッシー撮影) |
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超楽しい滑降シーン |
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トラバースで登ってきた稜線に戻る |
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越後三山方面 |
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尾根の北斜面、母川上部を滑ろうかと踏み込んだが新雪わずかのモナカ。断念す |
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不動平からキビタキ上部の尾根上は雪質いつも良好 |
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この時期にまっさらな斜面を滑れるのは幸運としかいいようがない |
スキーヤーは3人くらいいたけどなぜかシュプールはひとつだけ |
キビタキ小屋上1100mで稜線が分かれる。左手を行けば小屋だが尾根がやや狭くなるので快適に滑走したいと思うなら真ん中の沢上部疎林帯の急斜面をトラバースしながら高度を下げ尾根に戻るとよい |
キビタキ小屋のツリーランもやっぱり楽しい。さすがに雪がちょっと重くなってきたが |
馬の背から降りる(ハッシー撮影) |
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雪質まあまあ。スラフも落ちずスキーも走る |
残雪が多いので傾斜は緩くなった感じはするが良い斜面だ |
あとはトラバースを残すのみ |
沢は穴があいてた。滑りづらい腐れ雪の急斜面、慎重に通過 |
15:10屋根の残雪がかわいい保久礼小屋へ |
登り返しから振り返る |
シュプールがよくみえる |
越後三山がさっきよりも近づいて見える |
林道ジェットコースター。雪は腐っていたが気温低めのおかげでシュプール上はよく滑る |
沢におりて |
法面も難なくこなし |
もったいないほどの快晴でまだ十分に明るい時間だったが無事戻ってきた。下山時間は1時間15分。春山なのにちゃんと新雪スキーができてとても素晴らしい一日、いや半日だった。夜はテニスも頑張るぞ |
まだまだ残雪多くザラメにもならず十分に滑れるけど、4月以後雪解けは早いからなあ。もう一回行けるかな |