4月28日に猿倉林道開通でいよいよ白馬シーズン開幕。今日は大雪渓を登り杓子沢滑降の予定で新潟から猿倉まで急ぎ、2時間半で朝6時に到着。満車かなと入ってみればわずか5台ほど。天気はまだ晴れ間がなくなってきて曇りだしてきたところ。予報をみてないのか小さいことは気にしないのかわからないが、黙々と支度して出発するパーティもちらほらあり。車から這いだしてきた新井先生と協議。これから間違いなく前線が通過するから荒れて稜線なんか立てるわけない。さっさと中止を決定。ではまたいずれと別れる。気温がぐんぐん下がりポツポツとあたってきたと思ったら時間とともに大粒の雨に。せっかくここまで来たし午後からは必ず晴れるから時間をつぶし、得意の午後から守門じゃないが昼から半日コースを行ってみよう。ここからなら2時間もあれば長走沢や小日向山など登ってちゃんと滑れるから | |
11:02猿倉駐車場1230m 12:13小日向のコル登り1650m 12:55小日向山1908m 14:00滑降開始 14:30猿倉 |
|
GWにもかかわらず天候のためかびっくりするほど車がまばらな猿倉駐車場。10:30をすぎ雨脚も弱まり山のガスが徐々にあがってきた |
この時期こんなに雪が多いのははじめて。11:02猿倉1230m発 |
前方に小日向山の勇姿(?)が |
20分で長走沢。ここからアプローチして長走沢かオビ君か、どこに行くか決める |
大雪渓に向かうパーティもあり |
沢は完全に埋まっており新雪でリセット。ここを越えれば猿倉台地 |
もっさりと小日向山が現れる。急斜面は昨日今日の新雪が流れまくりだ |
長走沢も左右から点発生雪崩しまくり |
なんと長走沢に黒い熊を発見(普通黒だろ)。先日の火打もだがなんでこんな雪の時に。ツボ足で稜線まで一気に駆け上がるすごい体力。雪崩と熊で長走沢を断念 |
|
小日向のコルへ方向転換(ハッシー撮影) |
しかしこちらも急登斜面あり、デブリ帯を通過。今朝の新雪たっぷりで決して油断ならない |
12:13コルへの最大急斜面手前でいったん休み12:22出発。クトーをつけこの危険地帯を熊のように駆け上ろう。たかだか150mほどだ |
新雪がある割にはクトーが良く効いてくれる。ボードのツボ足ラッセルはきつそう |
12:43無事コル1820mへ |
トレースを離れ左手小日向山への登りにトラバース。こっちへはワシらが今日のトップで新雪ラッセル |
12:54小日向山着。ハッシー意外にも初登頂!オビ君を超楽勝で征服した。だがもし今日大雪渓を稜線まで登るんだったらツボ足アイゼンラッセルがきついだろうなと思われた結構な量の新雪 |
唐松と八方尾根。雪はまだ十分 |
小蓮華。直登ルンゼを真正面に見る。金山沢も全貌。出合まで完全に埋まっている |
裸天国鑓温泉方面。どこをみても真冬の景観。ワシらなんぞお気軽スキーヤーが近づくなど許されそうもない雰囲気 |
到着して約1時間待ち、杓子のコルまでようやく晴れてきた |
あの上から岩の合間を縫っての滑降はしっかりザラメになってからだ |
いい加減寒くなってきたしそれ以上晴れそうにない。大展望の小日向山を後に14時滑降開始。重い新雪にファーストトラックをきざむ。モナカといえるほどでないのでまだよいが難度高めの雪質はシュガーダディで大正解 |
この時期に新雪シュプールを描く |
稜線にはもうガスが |
急斜面は一気に行かないと |
気持ち良さそうにみえるが、気持ちは悪くはないが雪はさらに重くなりパウダーのように浮き沈みしようとしたが足をとられて転倒も。この時期の新雪は油断ならない |
|
最大斜度を通過 |
猿倉台地はやや雪の状態もよくなり快適滑降 |
あっという間におりてきた。夏道どおりに一気に駐車場まで滑降可能、14:30車着 |
雪崩まみれ小日向山 |
ツアーパーティも山頂に集まってきたが、思いがけずゴールデンウイークらしからぬ静かな新雪山行。展望だけはすごい小日向山を楽しめました |