日白山1631m
2010/2/11(ワシ、ハッシー、樋口)
全国的に2月8日から9日にかけ気温が3月下旬並みに上昇し雨が降る。ワシ自身も体調を崩し3日間酒も飲めず仕事を終わったら寝込んでいた。しかし10日からまた一気に気温が下がり夕方から雪も降ってきた。もしかしたらいいコンディションかも、となれば寝てるわけにはいかない。午前だけ曇り予報の湯沢、日白山へ。本日のかぐらスキー場積雪量350cm

除雪終点。他に車なし。休日なのに何で誰もいないかなあ?ビーコン作動のチェックをしたら出発だ。8:27

9:00堰堤。アイスバーンの上にうっすら2,3センチほどの新雪があるのみ。まあしかしもう少し上に行けば雪質もよくなるか。ただ気温があがらないんだよな今日は。でも登ってくると大変暑く一汗かく。気温は0℃ほどか

普通に地王堂川に沿った林道を行った方が楽なのだが1080mあたりから直登してしまう

すると登って行くにつれ谷状になってひどく急でキックターンが困難な斜面になる。それに今日のアイスバーンは少しも緩むことなくクトーがないワシはついに断念。スキーを担ぐ1320m

10:03 クトーでガシガシ登りだった他二人も急斜面に耐えきれずツボ足登高に。だが残雪期とは大違い。モナカでガンガン埋まりまくりは新雪ラッセルよりも難度はるかに上

谷状の急登をしばらく固まったデブリを踏みつけていく。まっさらな雪面ではモナカが破れ膝上まで埋まる。ある程度登ったとこで膝覚悟で強引に左にトラバースし尾根上1380mに出る。こちらの方がやや埋まり方は少なくなる

ちょっと晴れてきた

もっと晴れてアイスバーンが緩まないかなあ

稜線近くなるとかなり急登のモナカラッセル。普通には歩けず両手と両膝をついて埋まらないように這うようによじ登る。ワシのダブルコンドルストックの威力発揮だ

あとわずか。でも気持ちは永遠のように続くつらい登り。こうなると滑りはもうダメとわかってきてるが、冬山トレーニングと割り切ってどんなに困難な状況でも決して諦めずあの明るい場所をめざすのだ

稜線へ最後のトラバース

11:28やっと稜線1550m着。いやー疲れた。ツボ足になって途中一回休憩し1時間20分ほど。なかなかのラッセルトレーニング、この間寝込んでいたからよいリハビリになりました。さすがハッシー(関係ないか)

上越国境方面はこの程度。

11:47稜線から滑降開始もアイスバーンの地肌に相田さんの髪の毛程度の新雪ではまともな滑りにならない。どちらもずるずるとスベりまくり

とくにシュガーダディではまさに刃が立たずまったく無力

斜滑降の繰り返し。ときどきちょっとターン

せっかくのこんな素晴らしい斜面なのに

しかも雨の跡と思われる波もあるモナカではどうにもしようがないのだ。神経と下肢筋ばかり使う

12:22堰堤、その後林道滑りも同じこと。細い道幅で雪を砕くこともできない中、テールでの押しつけによるスピードコントロールは随分と筋トレになった。12:34車着

気温が上昇し雨まで降って、その後冷えたけどさほど積雪がなかったから豪雪なのにこんなことになってしまった。せめて晴れたらまた滑れた可能性もあったけど、まあこういうこともあるさ。
這ってでも来い!とか言うことがあるが今回はホントに這わなければ登れなかった。山スキーメーリングリストでも本日はパウダー報告はないらしいな
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