北股岳2025m 石転ビ沢
2010/5/30(ワシ、ハッシー、樋口)
昔と違い随分と近くなったものだ。というかこの時期ちゃんと滑れる山では新潟市内からもっとも近いだろう。片道わずか90km。しかも日本海東北道がのびたおかげで1時間半かからず先週林道が開通した飯豊山荘へ。長野方面の天候がいまいち不安定な日曜日、急遽こちらに転進だ | |
6:20飯豊山荘先ゲートで登山届けを出し出発。一番奥の駐車場はほぼいっぱい。標高はわずか400m |
20分で温身平。めざす雪渓が真正面に |
ところどころスキーが引っかかったりへつりが大変だったが、それでも温身平から1時間で雪渓、標高640mに出る |
靴をデポしておくのが通例のようだ。今日は雨は降らないだろう |
あとはひたすら1400m直登。7:48シールでスタート |
すずしく雪面もきれい。ぐんぐんと緩斜面を行く。8:23石転ビ沢出合 |
ここから徐々に急に |
デブリはほとんどない。落石も非常にすくない |
いよいよ急登。シールとクトーで順調に高度をかせぐ。雪面はやわらかい |
最後の急登手前でいったん斜度が緩む。9:35、1520mにて荷物をおろしてはじめて休憩、スキーをザックに |
つらいアイゼン直登。スキーのまま登り上げる人も少なくない。ワシもそっちの方が慣れてるので良かったかなとふと思う |
樋口君は最初の慣れない重荷の夏道歩きとシャリバテのせいか随分遅れとるな |
わずか300mの登りがえらくきつかった。40分かかってしまう。ホントは今日はここだけでなくもう一本狙いでセーブモードで登るつもりが、アイゼン登高であまり使わない筋肉に負担がきてしまい結構いっぱいいっぱい |
10:30 1850m梅花皮小屋着。トータル4時間10分。ひとまずお疲れ |
ほどなくハッシー到着 |
一気に晴れてきた。北股岳は頂上から雪がついている。しかし50度ほどの岩の合間が狭く下には大きなクレバスがあり山頂から石転ビ沢への滑走はワシらではリスキーすぎるな |
北股岳へ20分。ガスってしまい展望なし。残念 |
それでも石転ビはみえてきた。北股沢をのぞきこむ |
樋口君の待つ小屋へ |
いざ滑ろうとスキーを完全にセットしたがちょうど大日岳も見えてきた。スキーをおいて稜線に戻る。感涙ものの雄大な山容。これを見ることができればまあ満足かな |
急だがオープンできれいな斜面 |
下から来る登山者の邪魔にならぬよう登路より北股側の急斜面を行こう。最大で45度あるか |
12:22滑降開始 |
|
ちょっと上の急な斜面よりエントリ |
|
すばらしい斜面 |
縦溝はあるが軟らかく気にしなければ問題ない |
やっぱり急ですねえ |
でも楽しい。亀裂もまったくなく斜面がいいと気持ちよいなあ |
石転ビでこんなにきれいな斜面を滑ったのは初めてだ |
斜度がゆるむとそろっと石も転んでます |
それでもそこそこ急斜面が連続 |
登山者の真上にならないよう移動しながら |
快適に飛ばせる斜度に |
ここは山スキーとして楽しいところだ。鳥海山がスキー場でいうなら酔っぱらってもOKな杉ノ原的脳天気斜面に対しここは八方尾根のよう。アルペン的景観と長めの急斜面で腹一杯になれる |
12:47出合まで降りてきた。ここではかなり冷たい風が吹いている |
入り門内沢から降りてきたおじさん。ワシらも二本目に行こうとしていたんだがここまでの滑降でかなり満足してしまったし天気もいまいちだしそれより疲れてさらに1000mはムリだな。樋口君今日は一本で勘弁したる |
下山道も一苦労。夏道を小一時間 |
無事到着。それほど暑くもなくひさびさ(?)滑りを存分に楽しめた山行でした |
やはり雪が多い。というかデブリもほとんどなかったので積雪が多いというより消えなかったんだろうかね。今週から晴天続きなので旬はもう一週間くらい?ともかく林道開通直後くらいまでがベストのよう。その頃に新潟から日帰りするなら鳥海や白馬よりもここだな。ただ下の登山道が残雪でわかりづらくなってるので注意(帰りに二回ほど道を見失いました) |