思いがけず3月末の寒波襲来。行くところに行けば新雪がある。でも都合により時間もなく近場しか出かけられない。午後からは天気も崩れる。せいぜい日白山か神楽峰と思っていたが、せっかくの恵みの新雪だから以前からウワサには聞いていたとっておきシークレットルート、門外不出の激パウダーゾーンへと迷い込んでみるか。今日もシュガーダディで出撃 (プロバイダのレスポンスがいまいちで画像が読み込めないことがあります。リロードして見てください) |
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8:38二居813m発 9:15二居峠1015m 9:40鉄塔1150m休憩〜9:55 10:59東谷山1554m〜11:35滑降開始 12:19林道850m〜12:40発、登り返し 13:07中の峠950m〜13:14滑走開始 13:20林道900m〜13:32発、登り返し 13:56二居峠〜14:07滑走開始 14:30二居着 |
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曇り。朝遅めの出発もそれほど腐っていない雪。だが新雪は薄目。昨日の午後偵察に来たときはガンガン降ってたんだがなあ。オビ君間に合わず4人で出発。オビ君せっかくアラームをかけてたケータイ、夜中に電池切れ(爆) |
遊歩道が雪に半ば埋もれたお墓を踏まないと行けないように延びている。さすがにバチ当たりなので遊歩道ではなく電線沿いの切り開きを直登することに。表面硬めの重い新雪、要するにモナカだがシールは良く効いて登りやすい。でも帰りの滑りのことは考えたくない雪質 |
けっこうな急登 |
40分ほどで二居峠。東屋が建つ |
ここからは稜線歩き。狭いところもあるが雪庇もたいしてない |
平標もみえてきた。陽はささないが風も弱く意外といい天気に |
鉄塔でちょっと休んだ後、東谷山への尾根はもっとも狭くなる |
ヤブの急登に逃げちょっと苦労するがぎりぎり雪もついていてスキーのまま危険もなく通過 |
それを過ぎればあとはなだらかで気持ちよい稜線。しかも信じられないほどのパウダーになってきた |
1500m地点。樹もまばらで下までのぞき込めるいい斜面。ここから行こう、とドロップポイントを決める |
いよいよ頂上へ。パウダーラッセルは楽しい |
出発してのんびりと2時間半で東谷山頂到着。苗場方面も晴れてきた |
日白山 |
それからつづく平標への稜線 |
風もなく薄日がさすがそれほど暖かくもならずスキーには最高の日和 |
滑降開始。北西斜面ドロップポイントへ少し戻ろう。でもどこからでも滑れるのだが |
そしてやはり完全パウダー。北西斜面ならではなのだろう |
しかもかなりの急斜面。樹林帯なので雪崩も心配ない |
もう絶叫はりあげて楽しむ以外ない |
先週に続き今日もワシらのみのプライベートゲレンデ。昨日あたりのボード跡がひとつあったがまっさらのバーン |
標高差300mほどは斜度30度以上で完全パウダー。今年一番長いこと急斜面完全パウダーを滑れた気がする |
3月末、しかも湯沢で。まさにミラクル |
下に降りてくると油断すればたちまち転倒。徐々に雪が重くなってきた証拠。上部と同じ感覚では滑りきれないのだ |
コースを選んで軽めの雪へ |
しかし1000mともなるとどこでも相当重い。重心を後方におきなるべくターンを浅く直線的に滑ることだ |
重い新雪はずらしたりかき分けてはバランスとれず滑れないからファットでサーフィンが最適。それでもシュガーダディでぎりぎり滑れるくらい。これより新雪が多いとダメだ |
トラバースしてあまり登り返ししないようにと思ったけど |
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新雪斜面の魅力には勝てません。どうせ登るんだから多少余計に登ってもいいや |
結局沢がかなり平坦になるまで滑りきり |
登り返す旧三国街道の林道に合流。出発点に戻るには快楽の後の地獄、中の峠と二居峠と2つ峠を越えないといけないのだ |
まずはシールをつけて100mほどの登り。見た目ほどではない |
30分足らずで中の峠に到着。シールを外して |
湿雪でまったく滑らないゆるい下り |
次の登り、二居峠を正面に見ながら下ろうとしたら |
おお、いきなりいい斜面。まっすぐ行けそうでないかい。だがちょっと滑ったら雪が悪すぎてやめる。下で沢に落ちそうだし |
林道にもどり忠実に下ることに。無雪期は石畳跡もあるところらしい |
そして二居峠へまたシール登高約130m |
北向き斜面はやはり雪質がよくなる |
広い林道へ出ればわずかで |
二居峠 |
周回してきました |
車まで最終滑降200m。はたして滑れる雪になってるか |
おお、普通にけっこういけます。ただ滑るにつれ湿雪、モナカ、薄パウダー、クラストへとめまぐるしく変化。カービング板とかなら滑り方を変える必要があるかもしれないがファットだとほとんど気にならない |
最後の切り開きは気持ちよくスキー場みたいにショートターンで |
無事ゴール |
素晴らしいパウダーコース。こんな近場で登りアルバイトも少ないのに、樹間もちょうどよい急斜度で完全に下までなら標高差800m。北向きのため雪質が新鮮なまま保たれている。パウダー滑降のための斜面だ。正直山頂に近づくまで雪の量も質も期待薄だったのでホント驚いた。新雪期に遠出できない時、悪天時にはおすすめ。今年のパウダーツアー部門ではこんな時期なのに総合的にみてベストとしたい。帰りは貝掛温泉まで降りバスで戻ることも可能だが、丸一日山スキーツアーを楽しみたいならスキーで戻ってくるのがちょうどいい。パウダー期週末はツアー客が山頂にあふれる日白山だからして、間近なここは確かに知られたくない場所だなあ。と言ってもワシが知ってるくらいだからもう無理だろうが。それにしても今日は日白山も含め誰もこちらに入ってなかったようだ。もうこんな低山でスキーやってる時期じゃないか |