月山1984m

2023/05/20〜21(3名)


5/20(土曜)
肘折;10.0〜19.8℃

7:17姥沢駐車場1150m発。駐車場は一日1000円。7:30道路から沢コースへ


8:11リフト終点1500m。ちょうどリフト利用客の先頭が降りてきた。スキー場は視界50mとアナウンス。でも20mもないと思う。雪がまだ豊富でフラットゆえ姥のトラバースも楽々と


いつも来る6月頃とは違って登りやすい。9:08稜線1750mに立てば、待ってました案の定この天気。日本海側から山頂付近は完全に見えていたから


9:17雪渓上端1850m。ひと休みし9:30発


月山スキー登山では一番の核心、鍛冶小屋の石段というよりガレ場登りはいつもつらい。9:54山頂稜線1980m


10:00月山登頂。誰もいない


やがて、たぶん雪渓に板を置いてきたボードのブーツを履いた人と登山者が1名とあがってきた。しかし山スキーヤーはいない。鳥海山を眺める


今日は南岸低気圧の影響できっちりと太平洋側だけ曇り。スキー場だけで遊んでる人は可哀想だな。でも滑ってるだけだからいいのかそれでも


10:30山頂滑降開始。今日から2日間月山を滑りまくる。まずは東斜面御来迎沢の大斜面へと




斜度は緩くまったくのフラットバーン。大変楽しく滑られる。すでに陽当たりが良すぎてストップがかかりがちなのが玉に瑕か


途中に重荷をデポしてほぼ平坦な沢底を下る。ガスってきた


すると突如1500mにて斜面が断裂。これより下にはこの気候条件ではとても滑って行けない11:05


11:15シールをつけて1640mまで登り返しデポザックを回収11:30。トラバースして大雪城を大滑降。視界が悪くてもフラットでよく走るバーンにてとても快適




12:19清川行人小屋1360m


満開だ


ビールを開けて、小屋の中から花見酒でノンビリと・・


というわけにはまだいかない。14:27小屋を出る。第2ラウンドは小屋から下のサカサ沢を滑ってみる。わずかに繋がっていた雪を拾い


すこし沢を下れば


大斜面。しかも全然フラット。どこもかしこもスキー場




急斜面だがどんどん滑る


まだまだ滑られる




14:45もうこの辺で終わりだな。平坦になり落石が目立つ1150m




まだまだ残雪豊富だね。でも上部は藪でエントリしようがない


14:55登り返し


下ってきたのとは別の雪渓を登っていく。ガスでよく見えないのと藪に阻まれ、なかなか小屋へと続く雪渓に乗っかれない


15:40藪がなくなった1510mまで登ってしまう


しかしそこからはまた楽しい大滑降。これはスキー場より斜面いいんじゃねーのって感じ。15:57小屋着。いつも日帰りでゆっくり出来なかった小屋で今日は念願ののんびり


1泊1000円

 
5/21(日曜)
肘折;7.9〜23.2℃

予報通り朝から晴れ。前線が近づいているが夜までは降らない。しかし山の上ではどうか


7:30清川行人小屋裏雪渓1350mより登り開始


いくぶんは軽くなったがやはり重荷、朝から辛い。月山の緩斜面から急斜面へと急激に変わる辺縁に沿ってトラバースしてゆく




7:57、1500m。地形図では崖マークだが雪は連続しており、強めの西風が遮断されむしろ今日は歩きやすい。足下にはどこでも滑り放題の魅惑バーンが広がる


念仏ヶ原方面


どんどんとトラバース


ここを滑るかね


8:30、1580m地点にザックデポ


8:40ワイドな本沢急斜面へ飛び込む


相当な急斜面だが全然感じない。雪質も素晴らしくまったくのフラットバーン。山スキーを楽しむだけの斜面




下って斜度が緩んでくると溝が若干はあるがターンの邪魔にはならない




ガリガリとさらに下ってどこまで行けるか


8:50、1150m本流出合にて沢割れあり




登り返し。小屋よりもさらに下からだ


9:51急登を登り切って十分に休憩。10:25重荷を担ぎまたトラバース的に登っていく。雪原に出ると風はまだまだ強く、避けるため藪わきの雪渓を進む


登っていればそこそこの風があった方が暑くなくてむしろ快適


10:46、1700mにてまたザックデポし、昨日と同じ御来迎沢へと滑降





斜度はないが今日はよく滑るし実にフラットで楽しい斜面だ


11:07、あまりに快適でわずかな時間だったが1500mにて滑降終了。念仏ヶ原の展望もあり、満足。しかし肘折までツアーしようという気にはならないな


登り返し


11:45デポ地点、昼飯とビールをちょっと飲んでいよいよ最終登高へ


その後風はすこし弱まるがガスで視界不良に。12:39雪渓が西側へともっとも伸びている1870m これを使って笹藪をこえ這松の向こうに南西尾根の雪渓がある


だいたい残雪期いつ来てみてもここで同程度の藪漕ぎが必須


13:07急な雪渓上端にて板装着


尾根はクラックだらけなので沢の中へ


クラックはまったくないものの45度以上の急斜面。重荷で脚に来る




沢底に降りれば快適バーン






沢を抜けて


そのまま四ッ谷川を下る


思った以上に広い雪渓が出てきて楽しく滑られる


13:33、1200m。本当はもう少し下からのはずだったが


雪渓がしっかり残っていたので13:40そこから登り返し


14:00夏道1300mからトラバース滑降


ツアーの最後に、朝日連峰のパノラマ。ゴールデンウイークの楽しい思い出が呼び覚まされる





夏道の下に滑ってしまったため雪の途絶えはちょっとあったが、駐車場へと滑り込んで14:33無事終了。残雪期山スキーはこれで十分かな


Aさんあってこそのルート取りと楽しい滑降コース(と鬼の登り返し)

5/21時点で快適に滑降できるギリギリの線。ブーツアイゼンなし。ノーマルルートだけでは月山の楽しさは全くわかっていなかったと認識できたのが今年最大の収穫。ありがとうございました

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