郡界尾根池ノ塔稜線1270m

2023/03/05(日曜)
<データ>
守門;-3.7〜7.5℃、積雪206cm

絶好の日和、久しぶりに郡界尾根に行ってみる。今回は栃尾又の旧道からアプローチ。こちらの方が近道だしスキーを切り替える箇所も少なそう6:03発。だがさっそくのデブリ関門




カチカチで早くも大緊張を強いられたがその後は平坦に杉林をぬけ、前日トレースを付けておいた本当は通っていいのか不明な吊り橋を渡ると


6:30枝折峠への国道352号線に合流。


6:39国道に沿いトレースがあったがどこに向かったか。ワシらは長瀬道へ分岐


デブリが出るところはだいたいいつも一緒。長瀬道に入って300mほどのところ、ここは手前でアイゼンに切り替える


カチカチのうちに通過したいところだが、ツボ足ではもうけっこうズボズボいっちゃう


あとはスキーで延々と林道歩き。遠くで駒が微笑む


7:23駒の湯への山道があるあたり。小倉山と


その奥、長瀬沢林道は本日デブリまったくなし、なんとも楽ちんに通過


7:57堂岩沢をわけ桂ノ沢林道でデブリ通過8:19 ここは一昨年に帰路で右岸尾根から降りてきた場所。デブリのおかげで沢を渡れた


8:32作業小屋


8:38デブリ。行きは障害物でしかないが、結局今日もこのデブリがポイントになる


8:43林道終点550m。今日は桂ノ沢をつめる作戦で来たのだがさっそく沢割れ。8:57高巻いてみるがズボズボと歩きにくいし危ない


沢におりて進むと


デブリが沢を埋め尽くしていた。当然その先は急斜面でいつまた落ちてくるかわからない。こりゃダメだと左岸稜線登りを決める9:15


とはいえとても安心安全のルートではまったくない。しかも堅い急斜面。ハッシーはたまらずアイゼンに切り替える


ご安全に、どころじゃないな


アイゼンはこんなモナカっぽい雪では効率悪いし穴に落ちるリスクも高い。ワシはスキーで無理矢理登る




ひとつひとつ雪割れした段差を乗り越えて登ってきた。まだまだ気温も低いし表面は堅いからさっさと登ればなんとかなるだろう


どっかでスキーに切り替えてやっと来たようだ


一番やっかいだったところ


とにかく段差さえ乗り越えれば


どこかに道はある。高度をあげればより穏やかになる


稜線が近づく


10:26稜線840m あれだけ苦労してまだこの標高。しかもこの先もかなりの難急登


急登をなんとか登ってやっと出現の郡界尾根展望。すごい。ちょっと休もう


急登をよじ登ったワシ


いったん平穏な台地に912m 11:12通過


新雪となって団子になるし底との結合も悪く登りにくい


景色は最高だけれどだんだんと疲労が・・


しかし目標は近づいている


稜線右手にオープンバーンあり、1010m付近から続いていたからこちらを登った方が楽だったかも


12:14ついに郡界尾根1160m通称ブラック台地に到達。八海山お目見え


やった





今日の目標は左手に存在感ある池ノ塔。山頂は奥で相当厳しそうだが、この斜面は滑っておかないわけにはいかない


ブラック台地。絶好の天気にここに来られこの景色を観られただけで幸せというもの


もうなかなか来られないから登れるだけ登ろう


ところがかなりの急斜面。だんだん堅くなりトラバースで山頂狙うのも厳しい




こうなれば北稜線へ立つことに


12:44稜線1270mに到達。駒ヶ岳がきれい


池ノ塔はこんな。この先はスキーでは無理だな


と、下をみるとハッシーがトラバースに恐怖を覚え動けなくなっていた。。


しかしその先からは雪質も斜度も少し緩んだだけでだいぶ余裕。気を取り直してなんとか登ってきてもらう


本日はここまでだね。まあ次回あるかどうかだけど


北は守門や毛猛連山


真下にブラック台地とアオリ。こうして眺められるだけでも本当に幸せだ


13:02では滑降開始としますか


うっすらパウダーのシャリシャリ。しかしモナカでもなく


快適滑降


真冬の雪だね




一気にブラック台地まで降りてきて




登路を滑降。素晴らしい、たぶんラストパウダー。この山なら二日前の新雪もちゃんと残っている


稜線にいったん戻ったり


また左手オープンバーンに入ったりしつつ1010mの広い稜線まで下りて


13:16桂ノ沢へとドロップ。完璧パウダー


見た目や標高からは想像つかない、まことに気持ちよいバーンだ




最高


あっという間に沢床まで






しばらくは穏やかだが強いて言えばモナカっぽく。ストップスノーよりはマシ


デブリに気をつけ徐々に下りてくる


13:30地形図崖マークの700m


デブリゾーンだが、こうやってみるとさほどひどくはない。まだまだ始まったばかりか、ということはこれからどんどん落ちてくるということだ


あの先の稜線へトラバース行こう


振り返ると激しい沢相。やっぱ陽が上がってからは登る気しないな




デブリゾーンと登路につかった尾根





ずっと右岸トラバースでデブリと沢割れも通過し


もう少し先までトラバったら


林道終点近くのデブリで桂ノ沢を簡単に渡れた13:41 あとは林道歩きだけ。7kmの距離とデブリはあるが、暗くなっても戻れる


今日は順調なほうだね。帰りの林道も当然距離は同じだが、そこそこ斜度はあり雪が良ければ滑ってくれる・・が今日はそれほど良い雪質ではない。けれど時々すごく滑る


順調にスキーのままデブリ帯を突破し途中で昼食をとりつつトボトボ延々と林道歩き、15:41国道352、16:00吊り橋


16:17栃尾又着。やっぱ疲れるな。でもこれで林道歩きマイスターだぞ。・・そんなのなったってここでしか生かせません。お疲れ様
←約2.8km→
郡界尾根。そう聞いただけで緊張感をおぼえる山域だ。遠い厳しい世界。しかしだからこその悦楽と満足感をもたらしてくれる

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