東北3駒巡り1・風雪秋田駒(秋田県、岩手県)

秋田駒ヶ岳1500m地点

2022/05/02(月曜)
プロローグ

ヤブ山滑降者にとって今期行くべき所はもう完了してしまった感強く、とくに今春はブナの実豊作シーズンらしいのも拍車をかけまったくやる気にならないままゴールデンウイークを迎えた。しかしたまに遠出して気分転換をはからないと調子ももどらない。それには何かテーマでも掲げないとインセンティブにならない。というわけで思いついたのが東北各県駒のスキー山巡り。まずは仕事終了後新潟から深夜フェリーで一気に秋田へ

05/03(火曜)
<データ>
田沢湖;2.1〜11℃


冬型らしい。昼過ぎから回復なのでゆっくり出発しよう。秋田港から急げば2時間半で着くところ。8:17かもしか駐車場680m発


積雪期の秋田駒への登路はアルパこまくさからと決まっているようだが八合目近くまで除雪が済んだ車道を行く。スキー場登りが嫌なのと、遠回りにみえても結局早くて確実


しかも今日は早く着かなくて良い。ときおり小雨、また風も強く吹きみぞれっぽく


9:00雪がそろそろつながっていそう。車道920mから板をはいて


左手の沢をこえて


アルパからの登路スキー場に出る。だが雪はギリギリで、藪も。それを抜けると


ブナ林に入り、雪の心配なく登る。だがときおりみぞれで一向に天候回復の兆しはない9:36


9:52いったん板をはずして車道を横切り1100mより雪のつまった沢へと入る。これをつめれば八合目小屋に出るはず




シュプールもあり大きな段差や沢割れもなく、また風よけにもなっており順調に登っていく


お、ガスが晴れてくれるか・・




10:34視界がよくなる。1340mの八合目小屋からの登山道まで来たようだ


それにしてもまだまだ天気はいまいち。ひとまず小屋まですこし下る


10:46八合目小屋1300mへ


天候回復を待つ。しかし火器もなく動かないでいると寒い。だが天候は回復するどころか吹雪いたり止んだりとしつつ、ガスは一向に晴れない


11:50止むを得ず山頂へ向かうことに


登山道どおりいくと最初は雪がべったりだが途中から藪も目立つ登山道となり、藪を漕いで雪原にでて登る


登るにつれガスは濃くなり風も強く




そうこうしているうちに1450mから急斜面トラバース的登りになってしまい雪も堅くなってきたところでハッシ-滑落未遂12:34、グローブも片方流される。やめ時だな1500m


強風。板を置きアイゼンで登頂というのもあるが、初登頂でもなし五月晴れの豪快滑降をイメージしてきたので無理する意味はない。12:56下山開始




完全にガスのなか一瞬の切れ間、斜面の下にポツンと黒いものあり、奇跡的にグローブを発見。降雪がそこそこあり重いクラスト湿雪にワシの細板ではまったくコントロール不能。今日はポンツーンでしたね


視界がないせいで下る斜面もすこし間違え、やっとやっと、というほどでもないがなんとか降りてきて八合目付近の登山道13:30


ここから登路の沢へと入る。雪の状態はよく非常に良く滑る


ハッシーはとても楽しめましたと。ワシは雪面もよく見えずなんか疲れたな〜


こういうとこ滑るのは嫌いじゃない


ブナ滑降のほうがまだマシだった


スキー場


14:00雪が連続していたギリギリ900m標識まで滑ってきた。板を担いで30分、14:39駐車場着。降りてきても晴れなかったのでガッカリ感もなし

アルパこまくさからスキー場跡、雪が出てくるまでの900mほどまでは藪こぎだったという。
正直、この山が天候によっては一番手強いかもと思っていた。明日はちょっと楽しよう
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