村杉岳1534.6m〜奥只見スキー場

2022/04/17(日曜)
<データ>
只見;-0.5〜16.3℃、積雪29cm

前日に入り5:08奥只見スキー場駐車場から只見川沿い林道670mまでガチガチの急斜面を降りる。村杉岳の核心林道歩きは最初から緊張だ


たとえ夜中でも雪崩れることはあるし実際今朝も轟音が聞こえていた。しかしそれでも早朝ならリスクは低い。昨日山で雪を降らせた寒波明け。放射冷却以上に相当冷えてる


しかもこれだけカチカチだとアイゼン歩行もはかどる。林道は村杉半島へ渡る橋まで100m下ることになる。スキー滑降も可能ではあるが雪が硬いためすぐにアイゼンが必要になる


5:24


これから間違いなくブロックが落ちてくる斜面。樹のあるところから河原に降りる。デブリをなるべく避けるべく行程の半分以上は河原歩きとなる


5:32ガチガチだとこういうトラバースもアイゼンで楽勝


5:41


5:43ここはどうやらいつ誰がきてみても林道に雪がなく沢水が流れているようだ。濡れないためには川を徒渉。渡ったら雪渓段差があるのでアイゼンのままにてクリア


またしばらく河原歩きするがその先カーブで雪は途切れている


5:58林道にいったん上がって


すぐに河原へと降りられる。滝露出あり6:06


それを過ぎると最大のデブリランド。完全に林道を塞いでおり河原歩きができて良かったと思うところ6:08


6:13意外と早くに青い橋が見えてきた。たいして難所もなく拍子抜けした感


橋からは毛猛の雄姿が。素晴らしい


6:15橋を渡ると、たしかにテン泊したくなるような雰囲気良い広場、標高550m。ホッと一休み


倉前沢山に登るが、こちらの斜面は思っていたより雪付きが悪い。陽当たり良くて急なのか。6:30この古い建造物のわきから登りやすい尾根に取り付く


まだまだガチガチ、アイゼンのままいく


両側を沢に挟まれた明瞭な稜線。ブナが見事だがほぼ急登続き


だが1050mほどから雪が途絶えがちになり、一つ南の尾根を乗り越す


熊のうなり声が近くでする。ところが急登に苦しむ最中にワシのアイゼンが故障。修理道具を出し熊もまた吠えてくるなか応急処置。まったくもう、今かまってられねんだよ!


なんとか復帰しハッシーの待つ倉前沢山へと


8:27山頂稜線1300m。やれやれ疲れたワイ。なかなかの急登だった


登った右手、あっちが少し高く本当の山頂


そしてこちらが行く先。この広大な稜線はいったいなんだ?って感じ


毛猛。ホントに素晴らしい


8:43発。ここまで上がればあとはノンビリ。風もなくかといって暑くもなくちょうどよい気候だ


出ました、名物滑走路


日本平山みたいです。日本平山よりか楽です。なかなかの希有な景色だ


9:17三羽折の高手をいつしか越え次のピークを左に巻けば


するともう村杉岳が目の前。わー、こんなに近くなんだ。あの先だと思っていたので嬉しい誤算9:24


しかしこういうダラダラ登りは近くに見えて遠いし辛い


しかし一歩一歩、歩を進め


10:03村杉岳登頂。やりました。ここ数年来念願だったピークを絶好の日に。しかも誰もおらず。毛猛から守門方面


毛猛





平ヶ岳から荒沢


平坦な山頂稜線が多い福島県側の山とは只見川をもって一線を画す急峻な新潟県の山々。村杉岳は明らかに新潟の範疇ではない


未丈ヶ岳と越後裏三山


風の音もなく本当に静か。30分も景色を楽しんだあと10:35滑降開始








ナイスザラメ、良く滑る




まともに滑降できるのは山頂からの斜面200m弱のみ。あとはシールで滑走路を戻る。なお登路以外からは降りられそうな斜面はなかったし、林道歩きはあまりしたくない


11:27登路に戻り倉前沢山からの急斜面滑降。ガリガリは解消していたがかなり凸凹。スプーンカットまではいかないが早晩そうなりそう




バリバリズリズリと降りてきた


かなり長く滑った感あり、脚がパンパン。やれやれ疲れたワイ。11:54只見川に降りる


12:18橋を後にする。さて、ツボ足なら気温も高くなる午後だろうが危険な林道歩き一択だが、スキーヤーには別の道がある


まずは来た通り500mほど河原を戻って


12:26滝をこえたところで


上部まで完全に雪がついてる斜面があった


12:40アイゼンをつけ一気に登るぞ


急登150mほど頑張って


13:00稜線700mまであがると


シール登高も快適な良い感じのブナ林。奥只見丸山スキー場が谷を挟んで指呼の間


あとはのんびりいって、たぶん2時間も歩けばどうにでもなる


写真にとると人工物がやかましいが、実に静かでよいところ。近ければ山スキー場になっただろう


複雑に見えた地形図よりも実際の稜線は明瞭で、上部から偵察したよりも実際は雪切れもなく、ただし体力的に登りがさすがに辛くなった


それでも急登を乗り越して


いよいよ


1060m稜線に到達すると目の高さに未丈ヶ岳14:16


やりましたね。あとは稜線をダラダラと歩くがバックには村杉岳が


森林限界をこえてないので未丈ヶ岳や駒の展望はあまりよくはない


14:39ついにスキー場手前のピーク1130mへ。ああ疲れた。目論見通り橋から2時間で来られた。やったねえ


そこから一気に下れば




奥只見丸山スキー場を経由し下山。スキー場はよく滑るわ。15:15駐車場着

秘境奥只見。大賑わいのスキー場の奥にある、人を寄せ付けない山。いつか行ってみたかったがスキーが有効かどうかわからず、また条件もいろいろ揃わないと林道突破も怖い。
滑降の楽しさはあまりなかったが、快晴のもとツアーとして素晴らしかった

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