米山993m 完全滑降
2011/02/24(ワシ、ハッシー)

米山から滑れないのか?いつもそっち方面の山の帰りに北陸道から眺めては思いを巡らせる山。今年はとくに雪が豊富で山頂付近にはオープンバーンがたんまり見える。滑れないワケはないだろうが下がどうなのか。日本海側からのポピュラーコースはヤブのヤセ尾根で厳しいらしい。ところがふとネットで昨年の大雪で水野口からスキーできそうだというつぶやきを見かけたのだった。水野口!南なので雪が少ないと思い込んでいたが、地図をみれば確かに稜線は広く雪さえ残っていれば何とかなるような気がする。2月にこちら側からカンジキで登ってる報告も見ると樹間もそれほど密でないようだ。ただ一カ所だけ頂上への稜線で厳しいところがあるようだ。まあともかくどこまでいけるか、そして滑れるか、やるだけやってみよう。ずっと晴れ続き、新潟市では18度にもなった陽光の午後山行

午前仕事を終えて、13:10水野登山口標高300mよりシールで登高。今日はハッシーも休みがとれたから多少無理もできそうだ

右手に行く林道にかんじき跡があるが、雪崩だらけだし効率悪いので山スキーヤーはそういうルートは辿らない。左手林の中から尾根を直登だ
 
 
少し登ると十分滑れそうな斜面
 
結構急だしぐさぐさ湿雪で押しつけて歩を進めないとずれまくる。時々段差とヤブにも苦しむ
 
13:44急登をおえるとなだらかな稜線544m付近。ヤブも目立つがこの傾斜なら十分滑れるだろう
 
展望もよくなってきた
 
またちょっと急登があり
 
14:04広い気持ちよい稜線630m付近に出る。林道からの登山道と合流したようだ。なんとこの斜面にうっすらとシュプールあり。やはりいるものだ
 
やっと山頂が見えてきた。14:19標高700mまだまだ遠いな
 
細い尾根の急登になる
 
雪庇に注意
 
覗けば、後先考えなければとても楽しそうな大斜面が展開
 
登りは次第にきつくなり
 
下牧口からの登山道に合流。14:35、805m
 
このコース最大の難所にさしかかる。いったん急下降
 
 
このヤセ尾根でこの雪の付き方ではさすがにシールは無理。雪庇部分が最難関14:49
 
女シラバというとこらしい。この際崖を強行突破だ。だが岩がもろくてホールドにならない
 
ディナフィットブーツでも無雪ヤブルートは歩きづらく超緊張。雪庇登りにはピッケル必須
 
15:03ピッケルストックがあったので無事クリア。まさに修羅場だった
 
ツボ足は踏み抜きまくりで全然歩きづらく、通過後はすぐにスキーをおろしてシールへ
 
あとは細めの稜線を山頂へ一直線に登りつめるだけ
 
しかも登るにつれ疎林になり
 
雪質は変わりないが
 
いかにも冬のピークらしい展望が素晴らしく気分良く登れる
 
いよいよ憧れの山頂
 
なんと言っても海がきれい
 
15:30そしてうれしい米山頂上に到着
 
360度の大展望。こちらからあまり見たことないので守門と妙高以外は山の同定できず
 
今日は午後からなのにとても満足感ある登山ができた。スキーでほぼ完全踏破である
 
頂上から四方に素晴らしいバーンが広がる。この時間では当然誰もおらず
 
15:47滑降開始。頂上直下、下からも見える広いバーンは今日の気温では完全ザラメの春山気分満喫
 
 
どこまでも滑っていきたいね
 
ただし急斜面ではどんどんスラフ流れまくってます
 
山頂直下を過ぎれば細い尾根だが、稜線をはずしていくと斜度と樹間と悪くなく普通に滑れる
 
最大の難所は雪の付いた急斜面を一気に斜滑降で通過。歩いて下る気はしない。こういうところが山スキーの本領発揮。ホント楽ちん
 
難所女シラバ手前で。ここから右手に斜滑降
 
そして下山行程中、唯一スキーを外した登り返し16:00 
 
それもわずか5分ほど。振り返れば頂上のシュプールがよく見える
 
避難小屋がこの雪の下辺りにあるらしいが全然わからない。805mピークより滑降再開
 
斜滑降主でずりずり高度をさげてくる。下部ではヤセ尾根ジェットコースターでスリル満点
 
山頂が見えるのも最後
 
広い稜線となり自由に滑れる
 
16:26そろそろ夕日。適度に雪も締まるし、ここは天気いい日なら午後から来るのも全然アリだ
 
5月頃の魚沼あたりのスキー場みたい
 
ブレーキがかかる雪質は新雪と同じに後傾でよく滑れる
 
ちょっと登り返しあるもスキー着けたまま上がり
 
ヤブ緩斜面を過ぎると最後の大湿雪急斜面
 
はじめに苦労したこの斜面も本日一番長くターンができて楽しかった
 
無事降りてきました16:45着。全行程でスキーが使えこんなに楽しめる山とは思わなかった。文句なしの★★★★(星三つが満点じゃなかったのか・・・)でもマニア向け


逆さ米山
 
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