守門黒姫
2011/02/27(ワシ、ハッシー、新井)

本日は午後から確実に天気悪化。でもそれまではきっと晴れる。しかも昨日は低温だったので新雪がそのまま残っているはず。昨年はガスで何もみえなかった守門岳の核心部、秘境黒姫へ 
 
案の定良い天気で気温も昨日より上がるらしい。昨日と同じ登山口にまたもや来てしまったが今日は新井先生も合流。昨日は14時半に着いてから八海山スキー場でロープウエイ8本滑ったと。7:25スキーをはいて破間川への橋と下りる
 
先行者は2名。パウダーにつけられたトレースに従い林道をのんびり歩き、7:54下黒姫沢に下り立つ
 
去年3月に来たときよりはるかに明るい沢にびっくり。この部分だけ亀裂や雪崩あり
 
昨日の浅草が美しい
 
天気良く暖かで雪崩の心配もなく、気持ちよいだけ
 
周囲はゲレンデだらけ
 
8:28先行者に追いつく。あの歩き方とジャージ、さては
 
やはりEVA父さん!先にこちらに気がつかれ、声をかけらえる。毎週ブログ見てるのでなんだか全然久しぶりじゃないですが、久しぶりです。まさか今週もう一回とは思いませんでした
 
今日はピークハントでなくのんびりとあちこちで遊んでいくらしいEVA父さん。なんとついにTLTに取り替えて、今日は初乗り。ではお先に失礼します。沢が狭まり尾根にとりついてもいいがナチュラルに沢をつめていくと自然と

910mの広い台地に飛び出す。そこから急登でさらに上の台地に立つのが普通だが
 
先行者のトレースはピーク途中で巻いて上黒姫沢源頭を横切っている。なるほど直接黒姫を狙うのか。ワシらは初めてのコースでまあどう辿ってもいいので、今回はそのトレースを利用させてもらうことに。9:06
 
黒姫までは標高差400m弱か
 
やや急登となるがまだ快適
 
1115mの台地にでる9:35
 
素晴らしい光景がそこに
 
ハッシーの言うには通い慣れた大雪山の旭岳のようだと。写真でもそんなだったね。中越地域の1000m山岳とは到底思えない広大さ(写真では全然伝わらない)
 
そこから稜線までは本格急登
 
アイスバーンに薄く新雪がついてるだけなので足場が崩れると滑落だ。止むを得ず途中でクトーを装着
 
 
油断できないきつい登りだが、越後三山や大好きな権現堂山の大展望に励まされる
 
だいぶ上がってきてなだらかになり
 
10:08おっとりした稜線へと飛び出す
 
あれはEVA父さん。あんなところを滑っちゃってる
 
華麗な滑りで一気に。うらやましい、いや、素晴らしい!今日の雪、実は完全パウダーと思いきやすでにかなり湿ってきていて難雪の部類なのだった。すごいです
 
さてとワシらもピークへいって滑りましょうと。風はかなり強くガチガチアイスバーン
 
人のトレースをまるっきり借りて登ってきたのが悪かった。稜線で現在地確認を怠ったばかりに
 
こちらが黒姫のピークと思い込んでしまい、ホントのピークを踏まずにコルまで降りてしまう。正面は主峰袴岳

稜線から垂涎バーンがいくつも広がっている。今度きっと滑るぞ。大岳の雪庇と遠くに粟ガ岳の絶景

そしてたぶん奥に黒姫の姿が

風も強いしこれから天気悪くなるからもうしょうがない。ここはこれから何度も来るところだ。今日はもう滑ろう。10:30黒姫と1328mピークの間から滑降開始

堅いバーンの上に積もったパウダーとは言い難い新雪。ここは日当たりが良すぎ。まだこの時間だがすっかり温まってしまった
 
ちゃんとターンしていくのは結構ハード
 
 
登り返しをさけるため大トラバースを繰り返す。もう少しドロップポイントを考えれば良かったのだが、まあ今日の雪ならどこを滑っても同じかな

なんと休んでいたと思っていたEVA父さん二回目を登ってる。その後尾根のあちら側にドロップ。すごいなあ
 
よーしワシらも景色だけでなくもう少し滑りを楽しもう。でもやっぱ重いし引っかかるし
 
でまたトラバース
 
しかし圧巻の大展望はいつまでも飽きることはない。あの黒姫の山腹を直登したのだ
 
 
なかなか走らない
 
稜線からは雪庇や雪崩もところどころあるなか1050m台地にと降り立つ。EVA父さんが休んでいたところでワシらも休憩しよう10:53
 
休んでいたら急に雲がでてきてあっという間に青空が消えてしまった。予報通り、予想通りだ。さっさと下ろう。最後の急斜面滑降は湿新雪のスラフずるずる斜面
 
スキーが走らないとえらく疲れる。八海山は8本は滑りすぎたか、5本くらいにしとくべきだったなと新井先生。いやいや、5本でもたぶん異常の部類ですけど

滑らない下黒姫沢滑走途中で先行のテレマーカー、mt-samさんに追い越される。ラッセルありがとうございました。沢からあがったところでEVA父さんとも合流。雪はいまいちだけど、いつかどこかで会うと思っていたEVA父さんに再開できとてもうれかったです。12:04無事車道に。おっと、この時間ならこれから浅草登頂狙えるぜよハッシー
     
去年3月は吹雪の中で激パウダーだったのとは大違いだった。陽当たりがいいところなのだ。しかし今回は日本離れした大景観を初めて目の当たりにでき大感動。複雑な地形も把握できたのでよしとしよう。ここは結局素晴らしい展望を得たければ滑りを捨て、滑りを得たければ展望を諦めるつもりで来た方がいいのかな
  
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