三本ブナ山576m
2011/03/05
4日前に右腓腹筋内側頭部分断裂、全治3週間と診断した(した?)。まあ要するにふくらはぎの肉離れ。テニスでよくあるらしくテニス足、ってすいません、その用語調べてはじめて知りました。当初痛みでまったく足をつけず今シーズンのスキーも棒に振ったかと絶望感に打ちのめされたが、さすが血流豊富な筋組織は回復が早い。翌日からぐんぐんと痛みが少なくなっていくではないの。そこにきて例によって今週の土曜も前日までしっかり降雪ありの、徐々に高気圧におおわれ好天へ。この絶好のチャンスにちょっと足が痛いの痛くないのでスキーにでかけないでいられるほどお人好しではない。何かのはずみで痛むことはあり普通には歩けない感じだが、来週のツアーより今日のパウダーだ。この業界での優先順位は明らか。明日はどうせ天気悪いから休むことにして、今日この足でどこまで行けるか、山スキーはクリアできるか身をもってためすのだ。なるべく無理ないところへと、午前仕事をそそくさと終えてレッツゴー!! *医師の指導と厳重な監視の下でおこなっていますので、よい子は決してマネしないでネ! |
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栃尾杜々の森名水公園標高320m13:25発。すこしずつ晴れ間が出てきた |
左に水を求める人の道。そちらはひっきりなしのようだが、まっすぐ山に登るトレースは数日前らしい |
というわけで今日もどうやら貸し切りのようだ。すぐに林道をはなれ尾根を登る |
かなりの積雪あり、スネラッセル。しっかり固まる雪だが気温がかなり低かったせいかそれほど重くない。さてはこれがいわゆる中越パウダーというものか |
肉離れ対策は腓腹筋が伸展しないようにすれば痛みが生じない。なので足関節を背屈させないことだ。常時登高器を最大にあげる。さらにいつもは使わないディナフィットブーツの前面ガード(そういう名前かどうかわからんが)を装着し、敢えて足関節の可動性を制限 |
緩斜面は痛みを感じることなく快適にシール登高。ヤブもなく完全リセットされたまっさら新雪バーンをカットしていくのは本当に心地よい。急登をこえると平坦になり地図にない下りもすこし。14:00に林道どおりきたらしいラッセル跡と合流しまたかなりの急登となる。さすがに急登となるとちょっと痛みが走るがそうは長く続かない |
守門は隠れたまま |
ラッセルは深いが久々で気持ちよい |
右手に頂上よりも高い606mピークが見えてきた |
14:25、606mピークはトラバースして山頂へつづく稜線をめざそう |
14:29結構急なオープンバーン。べったりな雪で心配はほとんどないがやはり気持ち悪いので急ぐ |
14:33無事通過して稜線に立つ |
すると鉄塔がみえる。あそこが山頂。稜線を下っていくが登高器はあげたまま行く |
14:42頂上着。ツボ足では股まで埋まる。こんなに降ったのか |
名前のようなブナはないらしい |
周囲は楽しそうなバーンばかり |
稜線をもどり606mピークへ15:04。こちらの方が展望ははるかによい |
だんだんと晴れて来つつある |
談合山への稜線。山古志方面 |
しばらく待っていたらまずは権現堂山がみえてきた |
そして荒沢、駒、中ノ岳も。こんな近場の低い山から完全に展望できるのか。それにしても土曜の午後にまたすばらしい雪景色を独占できなんと幸せなことだろうか |
展望に満足したら15:33滑降開始。トラバースした急斜面はまぎれなく中越パウダーだった。あっという間でも超楽しい! |
なのでつい登り返してしまった。そういえば肉離れだったんだよな。この沢状のところを行こう |
激楽し-。一本目の倍くらい滑り降りてしまった |
ちょうど陽があまりあたらずいい雪質なのかね。登路に登り返してみるがシュプールもよく写らない |
アップで。このくらいの雪質なら何度も登り返して滑っていい |
守門は結局隠れたまま |
後は林間コース。樹間もそこそこ広く、重いけどターンも普通でよく滑ってくれる雪だ |
最後まで雪質も保っており、ツリーランを存分に楽しめた |
やはり日が暮れるのが早そうだな。16:28車着 |
新雪を滑る分には肉離れはまったく影響なし。シール登りもかなり急登でなければOK。ともかく後傾姿勢で足関節をなるべく底屈に保っていくことが下腿筋肉離れ時山スキーの極意だ(←そんなこと教えてどうする)。ほどよい刺激になって筋肉は間違いなく完治に向かっているが、山スキー慢性中毒の症状は悪化の一途だ |