鳥海山湯ノ台口 スキー納め
2011/06/26(ワシ、ハッシー、*田中、*山田)*ツボ足
約7ヶ月間の2011山スキーシーズンも今日でラストにすると決め、いつもの鳥海山へ。予報では梅雨前線がちょうど南下し高気圧が張り出してきて好天のはずだったが | |
6月25日スキー納めの儀(於、鳥海高原家族旅行村) | |
午後に雨の新潟出発、予報どおり鶴岡から北はからっと晴れて気持ちよい。今日登れてたらなあ。まあいい。今回目的はスキー納めの神聖なる行事。山の神に感謝しつつ御神酒をたんまりいただかなくてはならない。湯ノ台でテントを張り、祭壇に供物を用意。隣のファミリーから鮎のようなこぶりのニジマスをいただく。一見バーベキューにしか見えないが神に捧げる祭壇なのだ。炭火焼最高なのだ |
ファミリーはログハウス泊でキャンパーはワシらだけ。せっかくこんな気持ちいい日にアウトドアしないなんて手はないけどねえ。静かで星空もすごく、ひさびさマッタリ感いっぱいの山行前 |
6月26日ラストラン | |
残雪は多そうだけど雪切れ箇所は例年同様。結局同じところを滑ることになりそう |
6:24駐車場1200m発、未明から早朝はとてもよく晴れていたのにだんだんと雨が落ちてきた |
6:40滝ノ小屋。昨日は山開きで大勢が泊まっていたようだ |
雨は少々あたるが頂上まで展望よい |
ここの雪渓登りはわずかなのでスキーは担いだまま |
ちょっとヤブがひっかかる登山道の梯子場をすぎればすぐに展望良い道に |
雨さえあたらなければ涼しいし展望もいいしで最高の鳥海山なんだが |
1550m河原宿着7:20 雨も強くなって風もあって寒いくらい。普通ならここで下山でもいい気するが、苦労してスキーをもってきてそんなワケにいかない。たぶん誰も許してくれない |
ではスキーに履き替え7:30いきましょうか。雪の量は多いが残っているエリアはやはりいつもとそう変わらない |
普段は重荷にしかならないスキーブーツと板だが、いったん足に装着すると雨だろうが風だろうがヤブだろうが、どんな敵にも打ち勝てる変身アイテムなのだ |
ときにクラックはあるが去年7月第1週よりもとてもきれいな雪面。快調に登る |
この調子だが雨はやはり雨、ときおり強くなるので雪渓上端までで止めよう7:51 |
2011シーズンのシール登高もあとわずかで終了 |
それにしても海までよく見えてるのに、雨が悔しい |
8:19シール登高終了。滑るんだったら雪渓上部まで行こう。急斜面のルンゼを無理矢理登る |
下に岩があるから落ちたら激突確実でけっこう危ない。今シーズンもっとも緊張したといっても過言ではない。綱渡り状態の雪渓上端1950mに立ち、苦労してスキーを装着 |
ラストランへ |
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そしてルンゼ滑降。今シーズン一番緊張した3ターンだった |
あとはガンガン楽しいカービング。滑りはじめれば雨なんか忘れちゃうね |
やはり楽しい大斜面の鳥海山 |
そして今日は雪面も荒れてない。気温もかなり低く雨が降ってるからかえってよく滑るのかな |
しばらくスキーとはお別れ。精一杯滑りまくろう |
今日は滑り甲斐もある。先週の黒部五郎よりも全然滑ってる |
こんなでかい段差も上から滑って見てると全くわからないから、スピードコントロールはしっかりと |
そして標高差400mの滑降終了。こんな天気なのに十分満足の滑降ができた。なので2011シーズンを完全に終えたとしてよいだろう |
今日は滑り重視でしたとはハッシー。説明しよう。ブーツフロントを固定しガードする着脱可能なベロ状のアイテム。歩行時には外し関節の可動性を極限にまで広げ、装着すればがっちり足首を固定し堅雪でもガンガンいけるのだ。いつも軽量化で実は今回初めて重さ覚悟で持ちあげてきたのだ。その甲斐あったのだ |
河原宿でまたトレランシューズに履き替えて9:20下山。雨で滑りやすくなっていたのでのんびり行く |
雨はさほど強くはならず、でも山頂はガスってきてた |
滝ノ小屋直上の雪渓はツボ足のままおりきる。雨はしとしと、レンズに水滴 |
10:00滝ノ小屋着、先に休んでいた山田さんと合流ししばし休憩。こんな日にストーブがあるだけでもこの上ない幸せだったが、アオサの風味が素晴らしい熱い味噌汁までごちそうしていただく。ありがとうございました |
帰りには橋がかかっていた。これも今日の作業だったようだ。皆さん大変お疲れ様でした。これからの夏山も安全に楽しくいきましょう。またよろしくお願いします |
雨のおかげで7月間近なのにとても涼しく登ってくることができたし、スキーや雨具や身体の中の汚れたものも洗い清められたような気がした。ともかくガスがまったくなかったので、雨であっても滑りとしては最上レベル。完璧ではないものの、そこそこの幸せをゲットできたことに満足し感謝しよう。今シーズンはそんな年だ |