鳥海山七高山2229m
2011/05/29(ワシ、ハッシー)
秋田と青森以外の東北、東日本は終日雨予報。昨日から状況の好転はない。今年はもうスキーダメだねと半ばあきらめる

下界は雨。秋田は霧雨程度にまで回復。林道途中から突然ガスが晴れて全景があらわれる。期待をもって登山口へと急ぐが

その後はすっかり深いガスにおおわれて、スキーとか登山する気にならない雰囲気。除雪が下の駐車場までというのはこのコースを訪れるようになって以来はじめての経験

いったんは帰ろうと思ったが雨があたるわけでなく、これ以上悪くはならないと判断。朝食分のカロリーは消費せねばとモチベーションをあげ、行けるところまでと出発を決める。9:10駐車場先1140mでスキーをはく

おおー、いつもの駐車場を通過する頃みるみる晴れてきた。これは何とかなるかな
 

しかしそれからしばらくはまったく視界のない単調で暑い登りへ

視界がなくとも道に迷う必要はない。ここで天気悪いのは日常茶飯事。ちょっとヤブを漕いで左手の猿倉口方向からいつものルートどりでとりあえずの目的七ツ釜を通過10:23

まだまだ行けそう。次の目標氷の薬師1850m、11:00通過。絶好調の登り

ここからが急登できつくなるが雲を突き抜けたようで展望がひらけ一気にテンションアップ

あと目指すは登頂。先もよく見えてきた

圧倒的に雪が多く雪面もすごくきれい

雪がいつもより多いせいか斜度も緩く感じる。シールだけの直登可能11:27

ひとりだけ山頂から滑走してきた。あとわずか
 

11:40ついに七高山登頂。駐車場から2時間半

まさか本日登頂できるとは思わなかったぜ
 
けっこうよく晴れている
 
山頂から北面と中島台、海岸線まで展望がきく。素晴らしい。だがまたガスに隠れる
 
なんとこれから滑る斜面だけすっかりガスが晴れてきた。ラッキーにもほどがある。12:09山頂から滑降開始
 
圧倒的スケールの鳥海山大斜面。完璧なザラメで大変気持ちよく滑る
 
 
自由にターン
 
溝もクラックも石ころももちろんデブリも何にもない
 
 
今年春季スキーとしては最高レベルではないかな
 
日本全国悪天のなかで奇跡の大滑走
 
 
12:25大雪路終点あたり1750mにて。このあたりから下は展望がなくなる。登りの時に追い越したグループ。ワシらのブーツをうらやましがっていた彼らもここまでのハイクアップで滑ったようだ
 
七ツ釜下からは数メートルの視界。だがそもそもここからのバーンは斜滑降も多い消化試合なのでゆっくりターンでいいのだ
 
雲の下へ。視界がない中ではどうしても雪切れやヤブあり、穴にも落ちないよう慎重にGPSで来た道をたどり13:10駐車場着
滑るところを見つけようにも完全手詰まりの気象条件。その中で完璧に山頂から満足できる滑降ができたのは、決してあきらめずモチベーションを維持できたからとしかいいようがない。下界にいたら絶対に登る気しなかった。行ってみなければわからないものだが、ともかく今日こんなラッキーな目にあえた山スキーヤーは全国でも5人くらいかもしれない
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