唐松岳〜白馬三山〜大雪渓
2010/7/18-19(ワシ、今、田中、ハッシ−)
7/18 11:16八方池山荘1840m 12:46〜56雪田2320m 13:45唐松山荘2620m |
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ゴンドラリフト利用。出発が遅くすでに八方尾根は全行程ガスの中。おかげで涼しい。テン泊荷物12kg |
いつもどおり2時間半で唐松山荘。山頂だけは見えていたが展望はきかず。夕立なく安定した夏空 |
日暮れとともにガスが晴れる。テン場になんと川上先生らが宴会 |
待望の剱立山とワシらのテント。夜は満天の星 |
7/19 4:10唐松山荘発 4:25〜45唐松岳2696m御来光 5:17不帰嶮二峰南峰2614m 6:17不帰キレット手前 7:36天狗ノ頭2812m 7:52〜8:34天狗山荘2720m 9:17〜9:50鑓ヶ岳2903m 10:34杓子岳2812m 11:52白馬岳2932m 13:05頂上宿舎発 14:30白馬尻 15:18発 16:00猿倉着 |
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不帰嶮通過 不帰嶮はT峰、U峰北南、V峰とあるが正確には、というか危険箇所は唐松から行く場合U峰北峰からU峰T峰の鞍部までである。浮き石やザレ場も多い岩場で唐松からの下降方向が難度がやや高いとされるが、鎖などしっかりついているから危険さをこれまで感じたことがない。ただ渋滞だけが問題。順路となる白馬から南下の登山者が圧倒的に多く、一車線通行で通過にどれくらい時間がかかるかわからない。ワシら逆賊は早朝一番にさっさと通過したい |
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唐松岳山頂で御来光を待つ |
まもなく |
滝雲が素晴らしい |
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富士山 |
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dルンゼより |
剱曙光 |
V峰と天狗ノ頭、奥に鑓 |
5:03V峰を下る |
U峰とはるかに低くT峰 |
唐松ルンゼ群 |
5:17U峰南峰2614m |
北峰へ |
5:34U峰北峰から最初の鎖場 |
へつり |
6:00最後の岩場下降。ここで1パーティとのみすれ違い |
左からT、もっとも尖ったU北、U南、V峰 |
行く手に立ちはだかる天狗ノ大下り。最低部のキレットから標高差300mを登る |
6:36不帰キレット。難なく到着 |
天狗ノ大登りから鑓ヶ岳 コース中最大の登りが「天狗ノ大下り」標高差ちょうど300m。天狗ノ頭側から到達した場合それまでがあまりにも平坦な縦走路のためいきなりの落差にこの大仰な名がついたのだろうが、登りもまずまずの急登で本日のトレーニングにはよいところ。その後のだらだら歩きが天狗ノ頭、天狗平へと予想以上に遠くさせる。天狗山荘付近は残雪も多く静かで楽園のようなところ。真夏でも涸れない冷水がうれしい。鑓ヶ岳へゆっくり登り、剱から槍ヶ岳までの大展望。覗き込んで見る雪のない中央ルンゼのすさまじさに愕然 |
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天狗ノ大登り。これまでほとんど下降だったし、足が自然に上がってしまうというシューズをせっかく履いてきたので登りがうれしい。2411mから急登300mを快調に飛ばす。後方からえらく足早のおっさんが登ってきてハッシーが追い越された。荷物12kgのハンディはあるもののこのままでは引き下がれない。仇をとるため(?)トレーニングがてらここは本気を出しぶっちぎる。上部から下山者。T峰すぎからすれ違うパーティが多くなる。早めに来てよかった |
7:06秒速17cm高の準急速度で急登を終えさすがに息があがったが、その先がほぼフラットになるので休む必要なく行けて心地よい。まだまだ遠い天狗ノ頭にむかう |
振り返るとはるか水晶や槍ヶ岳まで一望。写真をとりつつハッシーを待つことしばし |
合流し天狗ノ頭へ |
7:36頭2812m着 |
天狗背稜を行く。この辺だけ岩が黒く |
あちこち船窪地形 |
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7:52天狗山荘着。大出原から稜線へはシールで登ったとは信じられない急さだ |
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8:34テントを乾かしのんびり休憩後鑓ヶ岳へ出発 |
8:54大出原分岐より鑓ヶ岳 |
9:17鑓ヶ岳2903m着。大出原、天狗山荘と天狗背稜。槍穂高をバックに |
本日の課題残り2峰、杓子と白馬 |
中央ルンゼ。蟻地獄、いや地獄そのもの |
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杓子岳、白馬岳 この後立山連峰中、いや北アルプス中でおそらく最もトラバースされてしまう山が杓子岳ではないだろうか。これまで5〜6回は縦走しているワシもたぶん一回も登頂していない。最近ピークはすべて踏むことを重要視しているのと、杓子岳頂上から大雪渓へ直接滑降するルンゼを視察に立ち寄ることにした。いくらいい天気でも、いや天気がよいからこそ午後からはガスで展望がなくなる。長い縦走の最後を飾る白馬岳からの眺望が得られるかどうか時間との戦いになる |
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9:50最終行程出発 |
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杓子のコルへむかいゆっくり下山。ホント気持ちよい典型的夏山縦走路 |
しかもここから先、白馬へは花畑真っ盛り。見たことないほど一面に咲き乱れている |
10:15杓子のコル2700mから杓子岳をめざす |
ガレ場の登りで切り立つ稜線へ |
10:34登頂2812m |
北面、大雪渓へのルンゼを覗き込む |
横からみたところ。雪の付いたルンゼ |
11:04杓子岳より下りきり、2600mコルからいよいよ最終ステップ白馬への登りへ |
頂上までなだらかとはいえ300m以上登るので終盤には相当きつい行程だ |
11:26丸山2768mまで登り切り旭岳に近づく。あとは廊下のような頂上稜線 |
一本調子の登り。もう昼だ。休んでいるヒマなどなく晴れてるうちに山頂だ。最後にきて加速 |
11:52ついに登頂。急いだので疲れた。もう登りは一切ない。唐松より白馬三山一気縦走完全踏破、よくがんばりました。がんばりすぎて途中に荷物をデポするのを忘れて持ちあげちゃいました |
がんばった甲斐あり頂上からの大展望に間に合う。歩いてきた路の鑓より向こうが見えないのが残念。登頂した直後からガスがかかり剱などあっという間に隠してしまう |
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大雪渓を下山。どうやらワシらが最終便 |
頂上宿舎から1時間半で白馬尻。やはり雪渓を下るのは涼しくて速い。夏山下山は雪渓に限る |
久しぶりに典型的な梅雨明けと太平洋高気圧におおわれ絶好の夏山日和。下界の灼熱地獄からは絶対に想像できない涼しいというより肌寒いくらいの2日間。通常2泊3日コースらしいが渋滞さえなければ道も林道のようでがんがん走れるしたぶん日帰り可能だろう。しかしこの時期の後立山の景観はさすがにそれではもったいない。夏晴れがつづいている間のんびりテントで縦走していたいものだ。学生時代の合宿以来という気がする典型的夏山縦走でした | |