蒲生岳828m
2010/11/14(ワシ、ハッシー)
マイナー山行シリーズ。11月から12月半ばくらいまで夏山ガシガシ登山はオフシーズン。新潟の天気はまったくダメだし雪があってはもはや高い山に日帰りというわけにもいかず、行きたい山がないのだ。そんな時には、前々から気になってはいたが行けてない山リストをとりだして出かけてみよう。というわけで、この時期はそんな山を毎年行ってるからシリーズ化してるのだった。今回、只見のマッターホルンと言われ写真でみると町の中に険しくいきり立つ山容があまりに唐突で、登攀欲はわくもののわずか800mちょっと。ホントおもしろいのかな?登りコースタイムも1時間半の山に新潟から3時間ほどもかけて行く気にはなかなかなれなかった。最近岩場モードになっており危険な岩場ありのコースガイドに惹かれ、たいして天気よくない日曜日に行ってみようじゃないの | |
ここは西会津の最奥、新潟県境にもほど近い只見町の集落。おどろおどろしい蒲生岳登山口の垂れ幕がのっけから怪しい |
会津蒲生の駅。電車も人もまったくその気配はない |
歩いていたワシらの前にいつの間にか老婆が。タタリさあるど、とも言わずにひたすら先を急いでる。怪しい |
9:30老婆もいつの間にか消え登山道へと自然に導かれる |
尾根にとりつくまでの緩い登りが少し。山頂はガスに包まれる |
さっそくあらわれた縄場。はたしていかなる試練の登路なのか |
稜線沿いに岩場ベースの急登がつづく |
夫婦松と書かれた松の木。怪しげな雰囲気はかつてこの松に夫婦して頸をつって心中とかあったのかもしれない |
なお頂上へと一気登りはつづき汗がどんどん出る |
10:00二股に分かれる。左は西岸壁コース、右は鼻毛通しコース |
岸壁コースの岩が今回のメイン。なので迷わず左へ |
さっそくトラバース鎖。高度感はあるが足場もしっかり |
登山口のおどろおどろしさはどこへやら。ガイドにあるような恐怖感もなにもないのは妙義と八海山で強烈な洗礼を受けすぎたせいか |
登り切った尾根にこんなものが。さてはここではかつて一家心中が・・・ |
まあなんでもいいがたぶんここが核心部の鎖場 |
不安もなくささっと登り切るとまた展望のよいところに。浅草岳が近い |
あとは山頂までゆるりと |
展望台 |
登山口から1時間弱で山頂着。急登続きであったが普通に歩ければ全然危なっかしさはなかった |
浅草岳だ |
もう滑れそうだ |
10:40下山開始。別のルートから |
風穴がある。地元の人が30mまで潜って調査したがよくわかっていないと書いてあるが、30mならたったザイル1本分でないかい?ホントに調査する気あったのかなあ |
さらに下ると名所、鼻毛通しの奇岩 |
そこまで何度か岩のトラバース続き。でも足場はよい |
10:55鼻毛通しに立つ。松の木がこちらから穴を通って向こう側にでた様子がそうなのだそうだ。その下品なセンスにはさすがに引いてしまうが |
中を覗くとたしかに医学的には鼻腔粘膜に近い構造。襞の間に副鼻腔さえ広がっているようだ。内視鏡も楽に通るようだ |
またトラバースでくだって |
登りの尾根道に合流 |
岩場の道はやはり滑りやすい |
岩場を慎重に下ると素晴らしいブナ林の紅葉 |
11:35タタリもたぶんなく、駐車場に無事戻ってきました |
帰り道の大塩集落にある沸き天然炭酸水。珍しい。バーボンのチェイサーにもってこいだ |
明治時代これで商売をはじめたが、結局うまくいかなかったという立て札。にもかかわらず今もほんの近くの掘っ立て小屋でこの水をペットボトルにつめて1本150円で売ってた。って買うかよ!そんなもん。いくらでも汲めるししかも高いし。ちゃんと古人を見習えよ |
なんとも登攀欲をいざなう山なのだ。登山客にもけっこう会った |
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